奥秩父前衛 女山 2010年12月4日

所要時間 11:44 林道入口−−11:58 廃林道−−12:23 廃林道終点−−12:41 女山 12:54−−13:04 廃林道−−13:14 林道−−13:25 林道入口

概要 七森沢沿いの林道から北に分岐する破線(廃林道)を辿る。廃林道終点からはカラマツ植林帯の急斜面を登って尾根へ。尾根上には目印があり登る人はそれなりにいるらしい。山頂は落葉樹林に覆われ展望は無い。



 女山は千曲川を挟んで男山と対峙する山で、男山は登山道があってそれなりにメジャーな山だが女山は地形図を見ても登山道が無い。エアリアマップでは八ヶ岳と奥秩父の境目の空白地帯に相当するので地図に含まれていない。ただ、地域的、標高的に考えて藪漕ぎになる可能性は低く、適当な尾根を探して登ればいいだろう。地形図を見る限りでは七森沢沿いの車道が最も標高を稼げそうだった。

林道入口 入口先のゲート。施錠無し

 フシノソリ、石ッコツ、夕日アタリ周遊を終えて時間が余ったので女山に向かう。七森沢沿いの車道は最初は舗装だが途中で大きな凍った水溜りがあり、ちょっとためらって突っ込んだが氷の下が泥で最後はスリップ気味に通過、帰りはヤバそうなので別ルートにした。上り坂にかかって収穫が終わって裸になった畑の中を上がっていくと左カーブで右に林道が分岐、鳥獣避けの柵があるが開けっ放しだった。このまま車で入ってもいいが、道の状態が不安なので歩きに切り替えた。柵を抜けるとすぐ先に施錠されていないゲートが登場、ただし上下に上げる方式で一人で持ち上がるのかは不安がある。起点からダートだが車が入った形跡はあり、所々で溝があるが概ね普通車でも走行可能な路面だった。

廃林道入口 倒木もあり

 橋を2つ渡って右から小さな谷が合流する所が地形図の破線で、たぶん林道だろうと予想していたが半分当たって廃林道だった。小さな沢を横断し、廃林道を歩く。時々倒木が登場するが藪は無く概ね歩きやすい。周囲はカラマツ植林帯だが地面には笹は無く尾根歩きでも藪はなさそうだ。

2又の谷は右に行く。直進も可 廃林道は尾根に上がる

 谷が2又に分かれるところで林道も両側に別れた。地形図では右の谷に破線が書かれているのでとりあえずそちらに進む。正面の尾根上部ではカモシカの姿発見。ゆっくりと逃げていったがこちらの歩みはもっとゆっくりなので追いつけないだろうな。その後、カモシカの姿を見ることはなかった。廃林道は地形図の破線どおり沢から尾根に上がり、ジグザグって尾根上部に乗った。そして地形図で尾根から左に外れるところでその方向の廃林道とは別に直進の廃林道もあったが、どちらも尾根に乗らずに巻き気味に進みそうで、とりあえず地形図の左破線の林道を進む。

廃林道が続く 廃林道終点から斜面に

 僅かに高度を上げて地形図の破線が消えるところで廃林道も終点になった。一帯はカラマツ植林帯で藪は無く、傾斜はきついがどこでも好き勝手に登れる斜面だった。右手の尾根目指してまっすぐ(傾斜がきついのでジグザグに)登っていき、尾根上に出ると目印が散見できたので、この尾根を利用する人が少なからずいるようだ。

尾根に乗る 上部は明るい落葉樹林

 高度が上がって1700mを越えると木の密度が低下して明るい自然林に変貌、黄金色に変わった草も生えて今までと雰囲気がガラリと変わる。1720m肩で左から尾根が合流、こちらにも目印が続いていたが、七森沢沿いの林道をもっと奥まで詰めるとこちらのルートになるのかもしれない。

1720m肩に乗る 女山山頂
女山から見た八ヶ岳 女山付近から見た金峰山

 落葉広葉樹林を緩やかに登った先が女山山頂で、周囲は樹林に覆われて展望は良くなかった。木の隙間から白い八ヶ岳が見えたり遠くには北アと思われる真っ白な稜線(戸隠、黒姫山、妙高付近だった)が見えたりしていたが、写真を撮影するような気分になるほどの隙間は無い。山頂標識は文字が消えかけた木製のものが地面に落ちていただけだったが、こんな山にはKUMOよりも達筆標識が似合う。赤テープに落書きを残しておいた。

廃林道に出る直前が灌木藪 林道入口から見た三国山方面

 下りは登りとほぼ同じルートを辿ったが、1720m肩から1570mまでは廃林道ではなく尾根を正直に下った。林道に出る直前が潅木が盛大に茂ってやっかいだった他は障害は無く、地形で迷うこともなかった。 

 

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